2018年11月11日更新
1巻完結の漫画は手軽にサクッと読めるものから、「この濃い内容がたったの1巻に?!」と思うほど濃密な世界が味わえるものまで様々です。
また、今まで知らなかった作者さんの作品を、お試し感覚で読んでみたいと思う方もいるでしょう。
この記事では、数多ある1巻完結漫画の中から、私が今まで読んだ中で「すごい!面白い!」と思った作品を挙げています。
以下の条件を満たす漫画を厳選しました。
〇 1巻でも内容がしっかりしていること
〇 世界観がちゃんとあること
〇 過度に残虐な描写がない事
〇 ストーリーがしっかりしていて読み応えがあること
ジャンルはファンタジー、転生系、恋愛、ヒューマンSF、ラブコメ、ギャグ、ほのぼの、バトルアクションなど。
随時更新していきたいと思います。
気になる作品があれば、ぜひお試しあれ。
超面白い!おすすめの漫画100冊をランキング形式で紹介する【完結済みの名作から新作まで!】
- 漫画を無料で読むなら
- 東京発異世界行き
- 転生したらヤムチャだった件
- ルート225
- スキエンティア(Scientia)
- Hareluyaーハレルヤー
- 終末のラフター
- 邪眼は月輪に飛ぶ
- 式の前日
- 虹ヶ原ホログラフ
- まとめ
漫画を無料で読むなら
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東京発異世界行き
著:大武政夫
『ヒナまつり』の大武政夫、初の作品集!
デビュー作「こまきまき」から、最新作「三田村桜子(仮)の一生」まで、
まだ見ぬ“笑い"を求める旅の道程が一冊に!
独特の間と語り口、ひと工夫ある構成、ツッコミの冴えがクセになる全9作品。
ボーナストラックとして叙情に満ちた「青信号までの時間」を収録。
【収録作品】
「飛んでもガール」「こまきまき」「最後の晩餐」「銀行強盗は同窓会の始まり」「一生消防士宣言」「失策バッテリー」「三田村桜子(仮)の一生」「異世界異文化交流記」「青信号までの時間」
「ヒナまつり」と同じ作者。この人の漫画って安定して面白いですよね。
シュールな笑いを生み出す才能がすごい。
中でもとくに、「こまきまき」と「最後の晩餐」、「三田村桜子(仮)の一生」が面白かったです!
「東京発異世界行き」というタイトルは「三田村桜子(仮)の一生」から来てますね。
異世界トリップしてしまい魔法使いになって天寿を全うしたら、女の子に生まれ変わって賢者?になって、でもまた現代日本に転移してくるというお話です。
魔法が使えても日本では不法入国者といっしょの扱いですw
異世界の賢者が日本の工場で肉切ってるとかシュール(笑)
「ヒナまつり」が好きな方には絶対おすすめ!
転生したらヤムチャだった件
原著:鳥山明 著:ドラゴン画廊・リー
転落事故をきっかけに男子高生がヤムチャに転生!?
ブルマとつき合えると喜んだのも束の間、彼はヤムチャがやがて死ぬ事を思い出す…!!
次々と強敵が訪れるDB世界で生き残る為、今ヤムチャが最強を目指す!!
ドラゴンボールの外伝。
文句なしに面白かった!!
ドラゴンボール世代の人は絶対読んだ方がいいよ!
(出典:『転生したらヤムチャだった件』)
原作を読んだ人ならすぐわかるこのシーン⇧あたりから、ヤムチャに転生しちゃってます。
具体的には、悟空が初めて月を見て大猿に変身して城を壊した次の日から。
ドラゴンボールがすごく好きで、ほとんどセリフや内容を覚えているくらいなんですけど、ヤムチャが悟空のパロディのようになっていて面白かったです。
原作をものすごくレスペクトしているみたいで、「あ、このシーン見た事ある!」っていうのを、ヤムチャでやっている感じw
ベジータ&ナッパのサイヤ人コンビ襲来のときにヤムチャが原作ではやられてしまうんですが、やられないように必死に鍛えてナッパを瞬殺(笑)
もうこのヤムチャがいないと地球は守れないよねっていうレベルまで鍛えまくってます。
設定が面白いですよね、なぜ数あるキャラクターの中からよりによってヤムチャだったのか(笑)
ビビッときた人はぜひ読んでみてください!
ルート225
原作:藤野千夜 著:志村貴子
日常にちょっとだけ不満を持ち、将来の事もそこまで真剣に考えていない。
どこにでもいる中学生エリ子とダイゴ。
そんな姉弟は突如として異世界に迷い込んだ。それも元の世界と微妙に違う世界に!
果たして2人は両親の待つ元の世界に戻れるのだろうか!?
藤野千夜さんの小説が原作で、映画化もされています。
いつもの家、死んだはずの友人、消えた両親、いつもの友人・・・見慣れた場所のはずなのにどこか少しズレている不思議な世界に、ある姉妹が迷い込んでしまうお話。
この世界はいったい何なのか?
元の世界に帰れるのか?
クールな姉と内気な弟が、ケンカしつつも元の世界に戻ろうと奮闘します。
姉妹と一緒に謎解きしている気分で、最後までワクワクしながら読めました。
読み始めたら続きがすごく気になって、あっという間に読破。
ルート225というタイトルの意味を考えさせられます。(ルート=平方根√)
最後の終わり方には驚きました。
スキエンティア(Scientia)
著:戸田誠二
魔法の科学は「ヒト」をいずこへ導くのか。
名手が紡ぐ、儚く、切なく、あたたかい世界。
クローン、ロボット、ボディレンタル、惚れ薬…禁断の技術にすがって生きる人々を描く、著者初のSFヒューマンストーリー
高層ビルの屋上に、科学と知識の女神スキエンティアの像が建てられていて、その像が見守る街の人々にまつわる短編集です。
ジャンルとしてはヒューマンSFで、7つの短編漫画が収録されています。
「禁断の科学」にすがり自分の人生を変えたい、と願う人々のお話。
この作者さんの発想が面白いなーと思いました。
こういうの好きなんですよね。
普通では起こりえないような設定の中で、人はどういう判断をして何を考えてどういう道を進んでいくのか。
「自分だったらどうするだろう?」と考えながら読みました。
第1話の『ボディレンタル』は、自殺願望のある女性の身体を、麻痺して動けない高齢女性にレンタルするというお話です。
人の中身が変わるとこんなに世界が違って見えるのかということが鮮明に描かれていました。
第3話の『クローン』がグッときました。
事故で夫と娘を亡くした女性が、娘のクローンを育てるお話です。
自分も小さい娘がいるので泣きそうになりました。
もし同じように夫と娘を亡くし、クローンをつくる技術が存在し、クローンを作らないかと持ちかけられたら、私も同じようにしてしまうと思います。
この短編集の登場人物たちの悩み・苦悩は、自殺願望だったり鬱だったり、家族だったりと、わりとよくある・よく聞くようなもので、だからこそ感情移入がしやすいんだと思います。
短編集なので短いお話ばかりなんですが、心に訴えるものがあります。
読んでよかったと思います。
強く生きようと思えました。
(出典:『スキエンティア』)
Hareluyaーハレルヤー
著:梅澤春人
わがままでドエッチの「21世紀の神様」ハレルヤ。
このままでは神様失格のハレルヤが天上界を追放され、“真実の愛”を知るために人間に生まれ変わった!
ハレルヤは試練を乗り越えられるか!?
神の息子ハレルヤが天界から人間界へと落とされて、人間として生きるお話。
不良息子が更生していくストーリーなんですが、読んでいて面白かったです。
所々、クスッと笑えるようなシーンがあったり、青春の1ページのようなシーンにキュンとしたり。
キャラクターがいいんでしょうね。
サバサバしているというかサッパリしているというか、気持ちのいい性格です。
わがままでぐうたらだったハレルヤが、優しい人間たちと関わることで徐々に他者への気遣いを覚えていきます。
途中から夢中で読んでしまいました。
最後は少し切なかったですが、良い終わり方だったと思います。
『Hareluya』は1巻で終了ですが、続編『BØY』へと続きます。
(出典:『Hareluyaーハレルヤー』)
続編『BØY』
終末のラフター
著:田辺イエロウ
終末を迎えた世界に舞い降りた一人の男。
悪魔と呼ばれるこの男はこの世で何を成すのか!?
『結界師』や『BIRDMEN』を書いた田辺イチロウさんの作品で、ダークファンタジー漫画です。
この世界では、「白い悪魔」によって大半の人間は喰われてしまい、その後白い悪魔は倒されるのですが、「悪魔の口」を持つ不老不死の人間が世界各地に現れるようになります。
「悪魔の口」を持つ人間は、体のどこかに独特の紋様が刺青のように書かれています。
文字通り悪魔の「口」です。
残酷な世界で、悪魔と呼ばれる主人公とその妹がどう生きていくのか。
1巻で終わってしまうのがもったいないくらいの完成度と作りこまれた世界観!
あっという間に引き込まれます。
読者を惹きこむのがうまいんでしょうね。
「本物の悪魔」が誰なのか、みんな騙されます。
妹ハルの明るい笑顔と、主人公ルカがときおり見せる哀しげな眼が切なく、兄弟愛を感じますね。
妹への愛が深い。
悪魔の口を持つ不老不死の人間は「悪魔」と呼ばれ忌み嫌われているんですが、読み進めていくと、「人間と悪魔、ほんとうの悪魔はどっちなんだ?」と思いました。
続編があったら読みたいなーと思って調べてみましたが、続編は無いようです。
なんで出さないんだろう、残念。
1巻完結なので浮かぶ疑問すべてを解決するほど情報はないのですが、それがまた読者の想像力をかきたてます。
続編でないかな~。
(出典:『終末のラフター』)
邪眼は月輪に飛ぶ
著:藤田和日郎
東京湾で座礁した米軍の空母から、一羽の鳥が逃げた。そのことで多くの兵士が死ぬ。
さらに東京の街中にやって来たその鳥は、空前の死者を出す。その鳥とは、その眼で見られた者はすべて死んでしまうという一羽の恐ろしいフクロウだった。
かつて猟師仲間とともに、そのフクロウを一度は撃ち落とした鵜平は、米軍の要請を受けて、再び銃を取る――。
有名な『からくりサーカス』や『うしおととら』と同じ作者です。
月輪(=がちりん)
ミネルヴァと名付けられたフクロウに見つめられた生き物は即死する、という設定です。
アメリカ軍に捕らえられていましたが、アメリカ軍を全滅させ、東京に降り立ち、ミネルヴァによって大量の人間が死んでいきます。
ミネルヴァを仕留めるため、CIAのケビン、アメリカ陸軍特殊部隊のマイケル、猟師の鵜平(うへい)とその娘である輪(りん)の4人が協力して立ち向かいます。
ミネルヴァの目からおそらく血?呪い?が出ているんですが、それが泣いているように見えました。
目についたものすべてを殺してしまうからこその哀しさを感じました。
読みはじめは、「すごい設定だな」と思うんですが、読み進めていくうちにドンドン引き込まれていきます。
謎の鳥の仮面をかぶった鵜平やミネルヴァの存在感がすごくて、絵に迫力があるし圧倒されます。
あっという間に読んでしまいましたが、ミネルヴァとのバトルで疾走感と迫力に圧倒されました。
すごかったです。
フクロウが悪役というのも珍しいですよね。
作者があとがきで、フクロウは古来から良い鳥とはされていなかったようだと書いていました。
フクロウは「父食らふ(ふくらふ)」から来たとも・・・。
読んだ後もミネルヴァの印象が強く残っていて、忘れられない作品になりました。
読んで損はない作品です。
(出典:『邪眼は月輪に飛ぶ』)
式の前日
著:穂積
双子の兄弟、ワケありの親子、結婚をひかえた男と女…。
“ふたりきり”という情景を温かく、鮮やかに切り取った珠玉の短編よみきり集。
新進気鋭の著者・穂積のデビューコミックスにて最高傑作。
『式の前日』を含む短編集です。
『式の前日』ですが、読んでいくと最後に「あっなるほど、そういうことか」と思いました。
みんな騙されること間違いなし。
式の前日の2人の生活を静かに描いています。
ほのぼのした生活というか、心温まる普通の日常生活の延長といった感じでした。
こんな穏やかな生活がいちばん人にとっては大事なことなんじゃないかなと思います。
温かさのある、心が和むようなストーリーです。
最後は少しグッときますね。
私が好きなのは『あずさ2号で再会』です。
最後まで読むとこのタイトルの意味が分かります。
ラストが泣きそうでした。
パパの笑顔が、パパの言ったセリフが胸に刺さりました。
切なさを描くのがうまい作者さんですね。
オチがそれぞれちゃんとあるのが良いです。
オチをつけるのがうまいですね。
どこか切なさが胸に残る1冊です。
(出典:『式の前日』)
虹ヶ原ホログラフ
著:浅野いにお
「強い意志を持ちな。もっともっと強い意志を」――「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する――。
子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生……あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。浅野いにお初の長編連載作品。
卑怯者の君へ、怠け者の君へ、嘘つきの君へ、臆病者の君へ―――。
虹ヶ原という場所を舞台に、過去と現在が交差し絡み合う不思議で奇妙なお話。
これほど解釈がむずかしい漫画も珍しいでしょう。
作者独特の深い世界観。
むずかしい漫画なのですが、怖いもの見たさで読んでしまいます。
蝶はいったい何の象徴なのか。
登場人物たちは全員歪んでいて、まともな人間は存在しません。
狂人やサイコパスと言えるかと思います。
共感や感情移入はできませんが、この奇妙で恐ろしく嫌悪感さえ抱かせるような世界に不思議と引き込まれていきます。
人間の裏側を覗き見ているような気分になります。
背筋がゾッとすること間違いなし。
読み終わったあとは、これが1巻に収められていたのかと驚くほどの情報量。
映画のようです。
過去と現在が交差し、描かれる主要人物もころころ入れ替わり、それが複雑に絡み合ってストーリが作り上げられています。
何度も前ページに戻りながら、どういうことなのか確認しつつ読みました。
しかし1回読んだだけでは話を把握するのが非常にむずかしいので、何回も読んでしまうはず。
人の欲望が剥き出しになった作品なので、大人向け。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
面白くて内容がしっかりした1巻完結漫画を紹介させていただきました。
今後も面白い漫画を開拓して随時更新していく予定です。
気になった漫画があれば、ぜひ読んでみてください。