うよきょくせつ

美容整形外科で眼瞼下垂の手術をした話

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眼瞼下垂のため、美容整形で手術をした経験がある主婦です。
手術を受けたのは、今からだいたい3年前。

当時、眼瞼下垂手術を美容整形外科で受けた人の経験談を参考にしたくてネットで散々探し回りましたが、あまりなかった記憶があります。

そこで、「眼瞼下垂手術を美容整形外科で受けたら実際どうだったのか」「成功したのか?失敗したのか?」について、私の体験を紹介したいと思います。

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは

美容整形では、眼瞼下垂手術はデカ目形成のための手術としている所がほとんどだと思いますが、 眼瞼下垂はそもそも病気です。

眼瞼下垂とは、目を開いたときに上まぶたが下がってしまい、黒目に当たる部分が隠されてしまう状態を指します。垂れ下がった上まぶたにより目の一部が覆われることになるため、視野が狭くなるといった機能障害をもたらすことがあります。
また眼瞼下垂では下がった眼瞼に対応するため、額の筋肉を使い無意識のうちにまぶたを挙げようとしたり、無理な姿勢をとったりするようになるため、眼精疲労や頭痛、肩こりなどを自覚することもあります。

引用:眼瞼下垂について | メディカルノート

私は後天性眼瞼下垂でした。
原因は、アレルギーや花粉症で頻繁に目をこすることアイプチを使用していたことが挙げられます。
昔は老人に多い症状でしたが、いまはコンタクトなどで若い人にも増えています。

以下の内容は、眼瞼下垂だと診断した医者が言っていたことです。
↓ ↓ ↓
眼瞼下垂の症状が進むと、まぶたが目に被さってきて視野が狭まり、見にくいので、おでこの筋肉を上に持ち上げて目をもっと開かせようとします。
普通の人でも、眉毛を上に上げると目が見開くのと同じ感じです。

おでこの筋肉を使っているうちに(無意識に)、徐々に筋肉が常に上に引っ張られている状態になってしまうようです。
目の瞬きと、おでこの筋肉でまぶたを持ち上げる速度にはズレがあります。最初は瞬きの度におでこの筋肉で瞼を持ち上げていたのに、目の瞬きの速度の方が速いため、常におでこや頭皮の筋肉でまぶたを持ち上げるようになります。

そこまで進行してしまうと、常に頭の筋肉でまぶたを持ち上げているために、筋肉が戻らなくなり、目を閉じたときに目がしっかり閉じなくなります。
目を閉じている状態でも、頭皮の筋肉でまぶたを引き上げているので、完全に目が閉じなくなるということです。そしてドライアイの原因になります。

私の場合は、右目が完全には閉じなくなっていました(目を閉じているつもりでも、少し開いている状態)。
そして、頭皮のこわばりが何をやってもなくならず、寝ている時でさえこわばっているのが分かり、睡眠の質も低下しました。

眼瞼下垂は保険適用で手術できる場合もある

眼瞼下垂と病院で診断されると、保険適用で手術できます。

私は、保険適用で手術を受けるか、美容整形の眼瞼下垂を保険適用外で受けるか、本当に悩みました。
やはり、お金の問題と、術後の出来上がりの問題です。

私が調べた内容では、

保険適用で手術を受けると費用はたったの数万円で済むが、出来上がりはかなり不安。
目の開きをよくすることが最重要で、見た目的な問題は二の次。
再手術も受け付けているが、目の開きが少しでも良くなったのなら、再手術を受けられる可能性はかなり低い。
そして、出来上がりの見た目(左右の目の開き具合が違うなど)が気に入らないからという理由で再手術はできない

ということです。
保険適用で手術を受けたが、出来上がりが気に入らず結局美容整形で再手術を受けて、結局最初から美容整形で手術するより高くついたという人の話も読みました(再手術の場合は費用がより高額になる)。

しかし、

美容整形で高額を支払って手術を受けたとしても、医師の技量によるところが大きい手術なので、一概にどの病院が良いとは言えない
失敗のリスクはあるし、望んでいたような出来上がりにならないかもしれない

ということも、調べて分かりました。

保険適用:費用はたったの数万円。しかし、出来上がりには不安がある
美容整形:保険がきかないのでかなり高額(最低40万くらい)。医師の技術によって出来上がりはマチマチ

↑私が調べた内容に過ぎないので、ご自分で調べることをお勧めします。

当時の私はまだ20代。
目という目立つところを手術し、失敗すればその後の人生が絶望的。
そしてもし再手術となれば請け負っている病院自体が少なく、費用も高額になる。

保険適用で手術をして、再手術になってしまう可能性があるなら、最初から美容整形で手術した方が結果的に安く済むのでは?と思ったので、美容整形で手術を受けることを決断しました。

保険適用で手術をして、出来上がりが変になっても再手術しないという選択もあったのですが、まだ20代で女を捨てる覚悟はできませんでした…

ちなみに、手術を受けないという選択はできませんでした。眼瞼下垂は手術(挙筋短縮術)しか改善の方法はなく(当時は)、放っておいても悪化していくだけです。
目や頭皮などにも影響が出ていたので、手術するしかありませんでした。

美容整形ではローンの利用も可能

美容整形で一番の問題はお金です。
医療ローンを組むことができるのをこの時初めて知りました。

ただし、ローンが組めない場合もあるので注意してください。
働いていない専業主婦は医療ローンは組めません。

バイトやフリーターなんかもかなり厳しいと思います。

私の体験談

ここからは、眼瞼下垂手術を受けたときのことを紹介します。

お金を貯めてから手術を決行した

私は派遣社員だったこと、眼瞼下垂の手術代が高額だったことから、ローンを組むことは諦めていました。
派遣社員でも、借りる金額が少なければ審査を通過することもあると思いますが。

そこで、お金をがんばって貯めました。
当時私は結婚していたのですが、私が稼いだお金はガソリン代や食費以外はすべて私の貯金にしていいという話になっていたので、毎月10万円くらいは貯金に回していました。
服も買わず、趣味のものも買わず。

ケチりまくってようやく目標金額を貯めることができました。

カウンセリング当日の手術を希望した

美容整形の流れを先に紹介します。

ネットか電話で予約

カウンセリング

施術日や料金などを相談し、施術決定

お金を払う

施術

このような流れになっています。

カウンセリングを受けてから、手術を希望するかどうかを決めて、施術を受けるのですが、まあカウンセリングと施術を違う日に行うことがけっこう多いと思います。
私の場合は、希望していた病院が遠方だったため、カウンセリングを受けた当日にそのまま施術するのをお願いしていました(予約時に伝えていた)。

これもかなり勇気がいることでした。カウンセリングで希望とは違う感じになれば、そのまま施術は受けたくないですし、交通費・宿泊費も全部ムダになります。
でも手術を受けるしか治す方法はないし、希望通りにいきそうだったので、カウンセリング当日に手術を受けました。

遠方なので、当日に手術を受けたいと伝えていたのですが、かなり待たされました。4~5時間は待ったかもしれないです。
別の日にしませんかと言われましたが、交通費・宿泊費を考えると絶対ムリなので、漫画を読みながらそのまま待っていました(看護師さんが漫画を持ってきてくれた)。

手術はめちゃくちゃ怖かった

で、手術なんですが、めちゃくちゃ怖かったです。
痛みはまったくありませんでしたが、全身麻酔だったので、目の開きを確認する時に起こされて、目を開けてと言われるのですが、 その際に目の開きを見て、ジューって言ってたのでたぶん焼いたり?(止血で)縫ったり切ったりしていました。

痛みはないのですが、その感覚は分かるので、めちゃくちゃ怖い。
もう二度と手術は受けたくないです。

術後はフラフラ

全身麻酔だったので、麻酔が引いた施術直後はフラフラになりました。

フラフラして、すぐにこけそうになるくらい。

そして、手術したのが目なので、涙が出るわ出るわ…
涙とフラフラでまっすぐ歩くことも難しく、前もよく見えないので相当ヤバかったです。

私は病院のすぐ近くのホテルを予約していたので良かったです。
これでバスやら電車やらで家に帰る予定だったら、絶対に無理でした。

一泊してから翌日電車で帰宅したのですが、涙で前が全く見えず。
拭いても拭いても涙があふれてきて、ずっとうつむいていました(帽子+メガネ着用)。
案内やら料金やらがほとんど何も見えないので、あんなに大変な移動は初めてでした。

ダウンタイムは1カ月以上は必要

美容整形のホームページには、ダウンタイムは1週間必要とか、それぐらいから化粧も可能とか書いてますが、ムリです。

私の場合、施術直後にめちゃくちゃ腫れました。化け物みたいな目になってました。
その翌日もパンパンに腫れました。
施術から2~3日した頃には、目の周りが黄色く変色?してかなりビビりました。

施術から1週間経ったころに抜糸があるのですが、このころもまだパンパン。
到底、人に見せられるような状態ではなく、買い物すらままなりませんでした(旦那に買いものを頼んでいた)。

長期の休みで眼瞼下垂の手術をする人もいると書いてましたが、絶対ムリですよコレ。
やっと腫れが治まってきたな、人前に出れるなと思ったのが、術後1カ月くらいです。

1カ月経っても若干腫れていて、2~3カ月でだいぶ落ち着きました。
半年~1年経ったくらいで、やっと自然な感じの瞼になりました。

私は手術を受ける前に派遣を退職していたのでなんとかなりましたが、社会人で働きながら手術を受けるのはかなり大変だと思います。

想定以上の金額になった

余裕を持ってお金を貯めたつもりだったのですが、想定以上のお金が必要になりました。

美容整形外科のホームページでは、この手術はいくらと表示されているので、だいたいこれくらいかなと見積もっていたのですが、 あとからコレもコレもと可算され、あっというまに膨れ上がりました(麻酔代やらなにやら)。

交通費やらなにやらすべて込みで、なんと7ケタに…
旦那には具体的な金額は秘密にしています…もう墓まで持って行きます…

傷跡は残る

傷跡は残らないと謳う美容整形も多いですが、私の場合は傷跡が残りました。
まあ、瞼を切開して手術したので当然かもしれませんが。

近くで見ないと分かりませんが、近くで見ると分かる傷跡です。
具体的には、切った跡というわけではなく、縫った部分が跡になっています。

私は肌が黄色め?なので、縫った部分が白くなっていて分かりやすいです。

手術したことを隠すつもりはないので、多少傷跡が残った程度では何も思いませんが(目という目立つ所なので、手術したことは丸分かり)。

化粧をすれば隠せます。
すっぴんでも、普通に話す程度の距離なら傷跡は見えないと思います。

最初は旦那にめちゃくちゃ反対された

当時というか今もですが、結婚していました。
そして子供はいませんでした(妊娠中の手術はNG)。

旦那に「眼瞼下垂の手術を受けようと思う」と打ち明けたとき、最初は断固反対されました。
「整形にお金を使うぐらいなら、別のことに使うべきでしょ」と。

まあ、言いたいことはよく分かります。

「そもそも整形のお金は誰が払うの?俺は絶対イヤだから!」とも言ってました。

別に旦那を説得しなくても手術は受けられますが、旦那を説得しておかないと、致命的な亀裂が入りそうだったので、なんとか説得しました。

★美容目的ではない
★保険適用で手術はできるが仕上がりは期待できないこと
★再手術になるとより費用が高額になる
★手術費用は全額自分で稼ぐ
★眼瞼下垂を治して安眠したい(頭皮のこわばりのせいで不眠気味だった)

といった内容を説明しました。

出来上がりの見た目を気にして美容整形を選んだので、美容目的ではないとは言い切れないかもしれませんが…

最初は聞く耳持たなかった旦那ですが、

「眼瞼下垂という病気を治したいだけなのに、そもそも旦那の許可が必要っておかしくない?費用は全額私が出すし、あなたには何も迷惑をかけないのに」と言ったら納得しました。

病気を治すためだったら…といった感じです。

手術は成功だったと思う

整形で一番気になるのが、「失敗だったのか?成功したのか?」だと思います。
かなりのお金を賭けて臨むわけですから、失敗はできません。

私の場合は成功だったと思います。
お金はむちゃくちゃかかりましたが…

納得いくまで美容整形外科選びと医師選びに時間をかけました。
金額が高くても納得のいく手術を受けたかったので、必死にお金を貯めました。
もし万が一失敗した時のことが怖かったので、アフターケアが充実している病院を探しました。

いまの私の目は、かなり自然な感じです。
化粧がしやすいように、幅が広めの二重にしたかったので、要望通りです。

お金はすごくかかって、施術当日には今まで頑張って貯めたお金がほぼ全部なくなって正直空しくもなりました。
手術はめちゃくちゃ怖かったし、腫れはエライことになりましたが、手術を受けて良かったと思っています。
あの時、勇気を出して手術を受けてよかった。

目はちゃんと閉じるようになりましたし、頭皮のこわばりもなくなりました。
寝ている間も頭皮のこわばりを感じることなくリラックスできるようになりましたし、化粧も楽になりました。 目を細めて見る必要や、少し上を向いて下を見るような感じで見る必要もなくなりました(瞼が下がっていたので変な見方をしていた)。

別に美容整形を勧めているわけではありませんが、こういう解決方法もあるのだと思います。

いま現在の目はこんな感じです。術後3年くらい。

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眼瞼下垂手術後の目
妊娠して太ったので瞼にも脂肪がつきました…

美容整形で眼瞼下垂手術を受けたい人へのアドバイス

美容整形で眼瞼下垂の手術を受けるか悩んでいる人へ、こうしたらよかったよというアドバイスです。

症例写真を見て医師・病院を決める

まず、病院選びが大変だと思います。
眼瞼下垂は医師個人の技量が大いに物を言う手術ですし。

そこで、美容整形外科のホームページでは、症例写真を公開しているところがあるので、それを参考にするといいです。

医師によって、幅が広めの二重、よりナチュラルに見える二重、左右に差が出ている二重など、かなり差があります。
それに、眼瞼下垂手術に慣れている医師とそうでない医師もいます。

また、眼瞼下垂の手術で気を付けたいのが、「目の開きすぎ」です。
眼瞼下垂は瞼の開きをよくする手術ですが、やりすぎると黒目の上の白目が見えるほどのギョロ目になってしまい、 ここまで行くと再手術の必要も出てきます。

自分の理想とする目の形に近い症例写真を出している病院・医師に手術をお願いすると良いです。

帽子は必須

術後の話ですが、帽子は必須ですね。
目が悪くなければサングラスを着用すると、目を見られないので安心です。

私はメガネ+帽子でなんとか凌ぎました…
ただ、ずっと俯いて移動していたので、不審に思われたようです…

ダウンタイムは多めに

ダウンタイムは多めに取っておいた方がいいと思います。
病院によっては、ダウンタイムが早く済むような手術を行っている所もあります。

私が手術を受けたところも、ダウンタイムがより早く済む眼瞼下垂手術(腫れが早く引く)がありましたが、費用がさらに上がるので受けられませんでした。

整形費用は多めに用意

整形費用は多めに貯めておいた方が安心です。

ホームページに載っていないことも請求されるので、なんだかんだと金額は上がります。
さらに、交通費や宿泊費までかかる場合はもっと合計金額が上がりますよね。

抜糸があるので、
施術当日 :行き帰りの交通費+宿泊代
抜糸日 :行き帰りの交通費
がかかりました。

お金を払ってから手術をするので、カウンセリング当日に手術を受ける場合にお金が足りないとそもそも手術を受けられません。
お金が足りなくて医療ローンを組むにしても、ローンの審査に通ってからでないと手術は受けられないので、カウンセリング当日に手術を受けることはできません。

お金には余裕を持たせておきましょう。

カードによっては高額の支払いができないことも

私はカード払いで支払ったのですが、なんとカード払いに制限がかかることをこの時初めて知りました。

費用が高額だったため、全額をカード払いにできなかったんです。
美容整形の係の人にカードが使えないと言われ、カード会社に電話して聞いてみると、高額なので一括では支払いにできないということを言われました。
たしか、1日の支払い金額に上限があるとかで、「日を分けると支払うことはできます」と言われました。

私の場合は、カウンセリング当日に手術を受けるため、その日に全額支払う必要がありました。
そこで、カードの支払額はMAXにして、足りない部分を口座から引き落とし、現金で払うという方法を取りました。

こんなに大量の現金をATMで引き落として、カバンに入れて持ち歩いたことは産まれて初めてです…
盗られるんじゃないかと周囲が全て敵に見えました…

銀行のカードを財布に入れておいて良かったです。
こういうこともあるので、カードで支払う場合は支払金額の上限を調べておきましょう…

アフターケアは大事

病院によっては、アフターケアが充実している所があります。

眼瞼下垂は目の手術なので、失敗すれば目立ちますし、心配ですよね。
術後はすごく腫れて、どんな出来上がりになるのかもかなり不安になります。

アフターケアが充実しているところは、そういった心配が多少は軽減されるので、病院選びの参考にしてください。

まとめ

美容整形外科で眼瞼下垂の手術を受けたときの私の体験談を紹介しました。

まだまだ美容整形で手術を受けた人の感想は少ないので、 保険適用で手術を受けるか保険適用外で手術を受けるか悩んでいる人、美容外科で眼瞼下垂の手術を受けるか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

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