うよきょくせつ

メイドインアビスが面白い!ネタバレ&感想【アニメ】


漫画「メイドインアビス」は知っていたんですが、アニメ版は今回初めて見ました。

1話から最終話の13話までひかりTVで一気見したので、どんな感じだったか紹介します。

やっぱりメイドインアビスは面白かったです。
がっつりネタバレしてるので注意。

メイドインアビスとは?

メイドインアビスは漫画が原作です。

漫画1巻の紹介はこんな感じ。

限界深度2万メートル以上!?
人類最後の未踏の深淵には何があるのか…?

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?

細密で独創的な絵柄が魅力のイラストレーター界の鬼才・つくしあきひとが、待望の商業デビュー!!
幻想と機械が入り混じる大冒険活劇、第一巻がついに登場!!

絵がすごく可愛らしいのが特徴ですね。
ただし、絵に合ったファンシーな優しい感じのお話かと思いきや、そうではありません。

ガチの冒険マンガです。

メイドインアビス(アニメ)のあらすじ ネタバレめっちゃ含む

内容はこんな感じ。ネタバレ含みます。

↓    ↓    ↓

主人公リコは、偉大な白笛である「殲滅のライザ」を母に持つ女の子。アビスと呼ばれる奈落の大穴があいた街、「大穴の街オース」の孤児院で育つ。

孤児院の子供たちはアビスに入り、探索して孤児院の運用資金を稼いでおり、リコも探索中、友達がアビスの生物に襲われてしまい、自分が囮になって逃げるが、危うく喰われそうになったところを、ロボットの少年に救われる。

しかし、ロボットの少年はこれまでの記憶をすべて失っていた。おそらく奈落の底から来たであろう少年をリコは孤児院へと連れ帰り、匿うことにする。少年は人間として孤児院の仲間になった頃、リコの母ライザからの封書がアビスから届けられ、そのなかに「奈落の底で待つ」と書かれた1枚の紙をリコは目にする。

その紙を見たリコは、母が自分をアビスで待っていると確信し、奈落の底を目指すことを決めた。その際、レグと名付けられた少年ロボットもリコに同行することになった。アビス1層に潜っても記憶が戻らないこと、おそらく奈落の底から来たことから、レグは記憶を取り戻すために奈落の底に向かうと決め、リコと共に旅立つが、それは苦難の始まりだった。


リコはレグとともになんとかアビス2層にあるシーカーキャンプ(監視基地)にたどり着き、白笛である不動卿オーゼンに出会う。その際、アビスの中で産まれたリコの衝撃の事実がオーゼンによって語られた。実はリコは死産だったのだが、異物の力によって死体が動き出したのだと。オーゼンはリコの母ライザの師匠であり、ライザが出産した時にオーゼンが付き添っていた。


オーゼンに鍛えられたリコとレグはさらに下層を目指し、進み続けるが、4層に到達した際、タマウガチに遭遇し、リコは毒の針を左手に受けてしまう。

動きを読むタマウガチに対し、なす術のないレグはリコを連れて上へと逃げる。しかし上昇負荷(アビスの呪い)により、リコの目や鼻、耳からは血が流れてしまう(4層の上層負荷は全身の激痛と穴という穴からの流血)。リコは苦しみながら、毒の対処のために、骨を折り、腕を切断することをレグに指示する。

リコの腕の骨を折ったレグだが、切断することにためらい、そうこうしているうちにリコの呼吸が止まる。リコの呼吸が止まった事に気付き、泣き叫ぶレグ。そこに、そんなレグを見かねて、4層に入ってからずっとレグたちを監視していたある人物が現れた。


ウサギのような長い耳、そしてしっぽを持つウサギの獣人のような姿のその人物は、リコを自分のアジトに運ぶようにレグに指示。リコが助かるならとレグは指示に従い、その人物ナナチにリコの治療を依頼する。

ナナチのアジトにはミーティと呼ばれる同居人がいたが、生物には見えず肉塊のようだった。ナナチは自分たちを「成れ果て」と呼び、ナナチもミーティも元々はただの人間だったと明かす。

浮浪児だったナナチは白笛ボンドルドの誘いを受けアビスへとやってきたが、その際にミーティと出会う。仲良くなった2人だが、ボンドルドの非人道的な上昇負荷実験により、ナナチはウサギに似た姿に、ミーティは肉塊へと変化してしまった。


ミーティは自分1人にかかる呪い以外に、ナナチにかかるはずだった呪いも受けたため、人間性の喪失だけでなく、死ねなくなってしまったことが判明。

死ねないミーティはボンドルドに何回も実験として殺されるが、そのたびに再生してしまう。その姿を見たナナチは、ミーティを連れてボンドルドの実験場(5層)から逃げ出し、いまのナナチハウス(4層)を作る。

そしてナナチはなんとかミーティを殺してあげようと様々な方法を模索するが、すべて失敗。そんなとき、レグの火葬砲を目撃し、これが最後のチャンスだと、レグに自分たちの境遇を明かし、「ミーティを殺してくれ」と依頼する。

衝撃を受けるレグに、ナナチは、ミーティには知性もなく意思の疎通も不可能で、だがミーティの魂は肉体に封じられているように感じると伝えた。
もしナナチになにかあれば、ミーティは傷つけられても悲鳴すら上げられず、だが涙を流し、死ぬこともできず、永遠に苦しむことになると伝えられたレグは、ついにミーティを火葬砲で消滅させることを決意。

ミーティをおくってあげたレグとナナチ。そしてミーティに引き上げられたかのように、意識を回復したリコ。リコとレグの旅にナナチが加わり、一行は旅の準備を整え、さらに下層を目指す旅へと出発した。


注釈)
ちなみに、探窟家たちの中で格付けがあり、白笛が最上位、赤笛は見習いで最下位(母ライザは白笛、リコは赤笛)。

また、アビスの呪い(上昇負荷)とは、降りる分には何も起こらないが、アビス内で上に上がると体に何らかの負担がかかってしまうこと。
下に潜れば潜るほど症状はひどくなり、1層は吐き気程度だが、2層は重い吐き気と末端の痺れ、3層はさらに平衡感覚がおかしくなり幻覚・幻聴の症状が現れる。4層になると全身の激痛と穴という穴からの流血、5層は全ての感覚の喪失と意識混濁、6層は人間性の喪失または死、7層以深は確実な死とされている。

6層になるともう戻ってくることは不可能となるため、6層に向かうことをラストダイブという。

謎が多い

メイドインアビスの特徴として、謎がすごく多い点が挙げられます。

・アビスとは何なのか?
・ライザは死んだのか?生きているのか?
・レグの正体は?
・奈落の底にはいったい何があるのか?

話が進むにつれて、明らかになる事実がさらに謎を深めます。

・リコはいつまで生きられるのか?
・ライザとレグの関係は?
・もう地上には二度と戻れない(呪いのせいで)リコは今後どうなってしまうのか?
・アビスの呪いを逃れる方法はあるのか?
・オースで子供が誕生日に死ぬという噂の正体は?

この謎が、見ている人をより惹きつけます。
ん?どういうことだ?んん?んん~~?!え?!みたいな感じで。

気が付くと夢中になって先を見てしまうんです。

先が読めない展開がおもしろい

ぶっちゃけ、先が読めません。
ファンタジーものって王道パターンがあったりして、先がこうなるんじゃないかなーって予想できたりしますよね。

先が読めないものでも、ある程度こんな感じになるのかなって考えられると思うんですけど、メイドインアビスは全然先が読めないです。

今後どうなっていくのかがまったく予想できません。

だからこそ、どうなるんだ?!って興味が湧くんですけど。

衝撃的な展開がすごい

アニメでは7話くらいで、リコの衝撃の事実が、最後の13話では、ナナチとミーティアの衝撃の過去も明かされます。

リコの事実を予想できた人はいないんじゃないかなと思います。

絵で判断してゆるふわな感じかなーと思う人がたくさんいると思うんですが、全然ゆるふわじゃないです。生きることの厳しさや逞しさ、人間のエグさ、この世界の辛さが想像以上にすごいです。

最終話である13話で絶対泣く

最終話である13話を見たら、絶対に泣くと思います。
私は号泣しました。

ミーティは何も悪くないのに、ナナチは何も悪くないのに、ミーティもナナチもボンドルドのクソ実験のせいで変わり果てた姿になってしまって。
ミーティを救うためには、もう殺してあげるしかなくて。

ボンドルドのクソ野郎ー!

メイドインアビスを見て感じた疑問

メイドインアビスを見ていて感じた疑問です。

マルルクは男の娘?


オーゼンの弟子であるマルルク。見ていて思ったんですけど、マルルクは男の子じゃないですかね?

リコの裸を見て、手で目を覆っていましたし、顔真っ赤だったし。 それに「ボク」って言うし。

レグがマルルクに性別を聞いていましたし、見た目通りの性別なら聞かない気が…

女装はオーゼンの趣味かなにかでしょうかね。オーゼンはライザをトウカ(ライザの旦那)に取られたから男嫌いなのかも。

ライザは生きている?

リコの母である殲滅のライザは奈落の底で生きているのではと考えています。

オーゼンが見つけたライザの墓らしき場所に、遺体は埋まっていなかったとオーゼンが言ってましたし。

おそらく墓を作ったのはレグ。
なぜレグに墓を作らせたのか、武器をその場に墓標のように残したのか謎ですが…

戻れない理由ができたから、墓を作らせ死を偽装したのか。
物語の一番初めあたりで、ライザはラストダイブに行ったとされてるんですよね。つまり6層に行ったと。
6層から戻ってくることの代償は、人間性の喪失または死。
ただ、6層で白笛が作られるという情報もあり、それなら白笛はアビスの呪いを超越していることになります。つまり、人間性の喪失も死ぬことも無い。
ナレーションでも、「人間を超越している者」と言ってましたし。

うーん、成れ果てになっちゃったのかな。
成れ果てになると他の探窟家に殺されるので、それで姿を隠したとか。

「奈落の底で待つ」と書いたのは誰なのか

リコがアビスに向かった原因である、「奈落の底で待つ」と書かれた一枚の紙。
この紙は普通の紙ではなく遺物。怪力で有名な白笛である「不動卿 動かざるオーゼン」の力でも引き裂けなかったと作中でオーゼン本人が言っています。

そして、ライザの手紙に入っていたにも関わらず、この紙に書かれた文字はライザの筆跡ではありません。
「奈落」という文字が古い形式で書かれていたそうなので、昔の人間?
それとも、ライザが奈落の底で出会った、言葉を解する、人間以外の生物?

アビスの底に行けばいくほど、地上とは時間の流れが違うので、昔の人間が奈落の底で生きていたとしても不思議ではないと思います(寿命的な意味で)。
それとも、ナナチのような成れ果てか?

うーん難しい…

レグを作ったのはライザ?

作中での、レグの記憶の断片から、レグが記憶を無くす前、リコと出会う前にライザと一緒にいたのは確実です。

つまりレグは奈落の底にいて、ライザと別れてライザの墓を作りそしてなぜか地上へと上がり、その過程で記憶を無くしたことになります。

でも、オーゼンがレグの記憶のことを知っているような口ぶりだったんですよね。
実はオーゼンとライザが一緒に探窟していたときに、レグと出会っているんじゃないでしょうか。

ライザの封書に書かれた、レグらしき生物のことは謎ですが…
接触しなかったし、正体がよく分からないと封書には書かれていました。

でも、アビス信仰があるので、レグのようなロボットはたとえ発見されていてもデータとして残されないとオーゼンが言っていましたし、わざと「正体不明」とライザは書き残したのかも…

そして「度し難い」という口癖。
レグがよく「度し難い」というんですが、ライザもオーゼンも「度し難い」と言っているんです。
この2人の口癖がレグにうつったんじゃないかなーと考えています。

まとめ

色々と疑問に思うところや、数多くの謎が残るメイドインアビスですが、面白かったです!
いろいろ考えさせられるアニメでした。
メイドインアビス2期に期待。