最近よく聞くのが「ブラックフライデー」。
英語で書くと、"Black Friday"。
セールをやっているイメージですが、なぜ「ブラック=黒」なのか不思議ですよね。
そこで色々調べてみました!
・「ブラックフライデー」はなぜブラック?
・「サイバーマンデー」もよく聞くけど、ブラックフライデーとの関係は?
・「ギビングチューズデー」ってなに??
- 「ブラックフライデー」とはそもそも何?
- なぜ「ブラックフライデー」という名前になったのか
- 「ブラックフライデー」は元々ネガティブな意味だった
- 「ブラックフライデー」はポジティブな意味に変化した
- ブラックフライデーはバイオレンス
- サイバーマンデーとブラックフライデーの関係
- サイバーマンデーの次はギビングチューズデー
- まとめ
「ブラックフライデー」とはそもそも何?
ブラックフライデーとは、アメリカの感謝祭の翌日(金曜日)のことを言います。感謝祭が11月の第4木曜日です。
この日に大規模な安売りセールが開催され、アメリカでは1年で最も物が売れる日になります。
ブラックフライデーは正式な祝日ではありませんが、休日になることが多いようです。
大規模なセールをやってて、さらに仕事がお休みなら、そりゃあ買い物に行っちゃいますね。
日本の年末年始並みのにぎわいなんでしょうね。
日本では「黒金」と略されている事もあります。
なぜ「ブラックフライデー」という名前になったのか
感謝祭の翌日にたくさんの人がショッピングに出かけるので、交通事故が起き、暴力行為なんかも時々発生するようになったので、「ブラックフライデー」と呼ばれるようになったのが、もともとのようです。
「ブラックフライデー」という名称は、フィラデルフィアの警察が名付けました。
ものすごい交通渋滞と歩道にあふれかえる人、店は開店から閉店まで人で もみくちゃになるということから、愛称というわけではなく、もともとネガティブな意味でした。
「ブラックフライデー」は元々ネガティブな意味だった
セールをする小売店の人々は、当初「ブラックフライデー」という、「ブラック」がついた曜日の呼び方を歓迎していませんでした。
「ブラック」がついた曜日は、「暗黒の」というネガティブな意味でしか使われなかったからです。
「ブラック(暗黒の)」がついた曜日
ブラックがついた曜日をまとめました。
ブラックマンデー(月曜日)
1987年10月19日
この日に、株式市場で史上最大規模の世界的株価大暴落が起きました。
ブラックチューズデー(火曜日)
ブラックサーズデーの翌週の10月29日
ウォール街大暴落から暴落は続いていましたが、この日にブラックサーズデー以上の大暴落が発生しました。
「悲劇の火曜日(=トラジェディ チューズデー)」とも呼ばれています。
ブラックサーズデー(木曜日)
1929年10月24日
この日は、ウォール街大暴落と呼ばれる株価大暴落が起こりました。この大暴落が世界大恐慌の引き金になったといわれています。
このように、株価の大暴落が起きた曜日に「ブラック」が使われていました。
当然「ブラックフライデー」なんて名前、印象が良くないので変えたいですよね。
当時「ブラックフライデー」に代わる「ビッグフライデー」という名称を考えたようですが、流行らなかったようです。
しかたないので、長いものには巻かれろ精神で「ブラックフライデー」という名前を使うようになりました。
「ブラックフライデー」はポジティブな意味に変化した
小売業の人たちは、ブラックフライデーの名前を使うことにしましたが、ポジティブな意味にしようと考えます。
簿記では収益を黒字、損失を赤字で書くことから、「ブラックフライデー」は小売業と経済にとって「黒字の金曜日=儲けの出る金曜日」という意味に変わっていきました。
ブラックフライデーはバイオレンス
人が大量に店に押し寄せるので、この日には毎年負傷者が出ています。
「ブラックアイフライデー」に改名した方がいいんじゃないかと言われるほどです(ブラックアイ=殴られてできる目の青あざ)。
銃で撃たれたり、店が閉店に追い込まれたりと、アメリカではエライことになっています。
ハロウィーンの時の渋谷どころじゃないですね…
サイバーマンデーとブラックフライデーの関係
サイバーマンデー(Cyber Monday)はブラックフライデーと土日をはさんだ、次の月曜日です。
ブラックフライデー ⇒ 土曜 ⇒ 日曜 ⇒ サイバーマンデー
この日はオンラインで売上が急増するのでサイバーマンデーと呼ばれています。
ブラックフライデーと土日に実店舗で買い物を楽しみ、休み明けのサイバーマンデーではインターネットで買い物を楽しむ、といった感じですね。
サイバーマンデーの由来
もともとは「サイバーマンデー」という名前はマーケティングの会社が、もっとオンラインで買い物してくださいよ、と購買促進のために作った言葉です。
その後2005年11月28日に「Shop.org」という会社が使ったことで急速に広まっていきました。
2004年の調査で、1年でもっともオンラインの売り上げが多い日の1つは感謝祭後の月曜日だという事が分かったので、「サイバーマンデー」という言葉を使ってセールを行ったのが始まりです。
ブラックフライデーと土日はウィンドウショッピングを楽しんで、サイバーマンデーにネットで商品を購入するという人や、
ブラックフライデーの人ごみの中に入りたくない人がサイバーマンデーで家でゆっくり買い物するという人が増えているため、今後もサイバーマンデーの売り上げは増えていきそうです。
Amazonはなぜブラックフライデーじゃなくてサイバーマンデーなのか疑問に思っていましたが、アマゾンはオンラインショップなのでサイバーマンデーということなんですね。
サイバーマンデーの次はギビングチューズデー
実はサイバーマンデーの翌日を「ギビングチューズデー(Giving Tuesday)」と呼ぶのを知っていますか?
#GivingTuesdayとも表記され、SNSで広まる効果を期待したものです。
ギビングチューズデーとは「寄付の火曜日」という意味で、2012年とわりと最近スタートしました。
ブラックフライデーとサイバーマンデーで爆買いして消費したら、次はみんな寄付をしようねってことですね。
国際的な寄付の日にするために、ニューヨークの慈善団体と国連基金が始めました。
ギビングチューズデーの規模は年々広がっており、いまではマシャブル(大手テックメディア)、マイクロソフト、グーグル、スカイプ、ソニー など、名だたる企業が賛同しています。
まとめ
ブラックフライデーから土日はさんで、サイバーマンデー、ギビングチューズデーについて紹介しました。
アメリカのみならず、日本でもブラックフライデー・サイバーマンデーは浸透してきていますね。
ギビングチューズデーについては知名度はかなり低いと思いますが。
調べてみると、意外とアメリカの歴史を感じて面白かったです。